注文住宅の家づくりの相見積の取り方
住宅雑誌などを読むと契約する前には2~3社から相見積もりを取りなさい。
と良く書いてあります。
しかし、相見積もりの取り方や考え方を間違うと失敗します。
施主が間違った相見積もりの取り方をして怒る工務店もいるそうです(笑)
ただ、工務店の立場で考えると安い価格を比べられる相見積もりは可能なら受けたくないものです。
見積もりをするのにも時間がかかりますし、仕事になるかならないかわからない状況では一生懸命になれないということも理解ください。
そこで今日はこれが一番という相見積もりの取り方です。
同じ電化製品や車なら安い方が良いですよね。
家も同じです。
同じ家なら安い方がいいのです。
しかも家は高額ですからなおさらです。
ただ、家は施主が注文してから作っていくものです。
他の商品のように簡単に比較することは難しいのです。
建築の相見積もりとは設計事務所が設計図面を何十枚か書いてそれを基準にして、
複数の工務店、建築会社が建築費を出し、施主と設計事務所が価格を比べるものです。
設計事務所が主導で行われる本格的な相見積もりは図面を30枚~40枚も書き
その住宅に使用される部材の数量を一つ一つ積算しその積算書に工務店が金額を入れていくというやり方です。
ただ、このやり方は設計事務所で何十枚も図面を書く必要があり相見積もりに
参加する工務店も細かい部材の一つ一つに金額を入れて行かなければならないので大変な労力がかかります。
ハウスメーカーのように1式いくらということではないので大変な作業になります。
また、その仕事が取れるか取れないか分からない状況の中での見積もりですから、
工務店としてもなかなか本気になれない相見積もりです。
また同じ条件と言っても、図面や積算書の範囲でのことですのでその資料の中で
分かる範囲の同じ条件ということになります。
ですから、図面や積算書が詳しく正確に作成されていない場合は同じ条件での比較は難しくなります。
そもそもいくら図面や積算書を正確に作っても限界がありますので完全に100%
同じ条件で工務店が見積もることは不可能です。
同じ仕事でも手順が違ったり、得意、不得意が有ったりするので値入の金額も違ってきます。
費用を掛けて何十枚も図面を描き、建築会社も相当な時間をかけて積算書に金額を入れる
相見積もりで材料の値段や職人の手間賃を一つ一つ比較するのも一つの相見積もりの方法ですが、
この方法は主に大規模工事で採用される相見積もりの方法です。
小規模住宅で図面を何十枚も描くほどのお金も掛けたくない人にはおススメできない相見積もりの方法です。
もっと簡単に施主も工務店も費用を掛けずに相見積もりを取る方法がありますので、このサイトを
読んでいる人で相見積もりを取りたい人にはそちらをお勧めします。
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