家を計画中の方は一度は聞いたことがあると思う ヒートショック
(写真:断熱材施工)
今日は、家を計画中の方は一度は聞いたことがあると思う ヒートショックの話です。
入浴時または暖かい部屋から寒い廊下やトイレ、浴室に移動した時
「寒いっ!」と感じたり「ブルッ」とくるような経験をされた方は 多いと思います。
このように温度が急激に変化した時、人の身体の中では、血管が収縮し
血圧が急上昇したり脈拍が早くなったりと目に見えない現象が起きています。
それが心臓や悩の血管に大きな負担となりひいては、
心筋梗塞、脳卒中等深刻な事故につながってしまいます。
この現象をヒートショックといいます。
私たちは、一番安全なはずの、家の中でこんな危険と隣りあわせで
生活しています。
ヒートショックが最も起きやすいのは、冬場のトイレや浴室
だといわれています。
浴室事故の70%は脳卒中などの循環器系障害によるものです。
浴室以外にも廊下、洗面脱衣、寝室など温度差のある場所では、
ヒートショックは常に発生しています。
夜間と早朝は特に危険です。
このように多くの死亡者を出すヒートショックを防ぐには、
どうしたら良いのでしょうか?
簡単にいうと家の中の大きな温度差をなくすことです。
家の中の温度差を解消する為には、住宅の「全館暖房」が必要になります。
リビングや玄関、浴室、トイレ、洗面所まで全ての空間の温度差が5℃以内
におさまっていることが、望ましいといえます。
家中が足元から暖かく、どこに行っても、どの時間でも温度差が少ない
暖房環境が理想的です。
このヒートショックに対する一番の予防策
「家の中の温度を24時間安定して快適に保つ」
ことの実現が、今、可能になりました。
住環境を重んじる欧米の先進諸国ではヒートショックのない
「全館暖房の家」が常識になっています。
日本では建物のデザインやバリアフリーは重視されますが、
家の中の温度差をなくす「温度のバリアフリー」については、
情報も少なく、真剣に取り組んでいる住宅会社も少ないというのが現状です。
しかし近年、厚生労働省からヒートショックが大きな要因の一つになる、
「心疾患―脳血管疾患」についての第一回目の調査結果が発表され、
国でもこの問題を重視する動きが出てきました。
入浴中の死亡者数は交通事故よりも多く年間1万人を超えるといわれています。
温度差のある家は常にこのヒートショックにさらされています。
温度差のない快適な空間の家がこれからの家になってくるのは
間違いのないことでしょう。
今、着工中の人、もう直ぐ着工する人・・・
依頼している住宅会社や建築家に聞いてみませんか?
「我が家の全館暖房はどうなっていますか?」と
あなたは「温度差がありヒートショックの危険がある家」と
「温度差がない健康に暮せる快適な家」
どちらを選びますか。
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