屋根・壁ガルバの厚みと耐久性:予算があれば条件内である程度良いものを使うこと

屋根・壁ガルバの厚みと耐久性

  1. 一般的な厚み:

    • ガルバリウム鋼板(GL/SGL)の厚みは、通常 0.27mm〜0.8mm 程度が一般的です。
    • 屋根材: 0.35mm~0.45mm が標準的。
    • 外壁材: 0.4mm~0.6mm 以上が推奨されることが多い。
  2. 厚みが増すほど:

    • 耐久性が向上(凹みや曲がりにくい)。
    • 耐候性・遮音性が改善。
    • 重量が増えるため施工の負担が増加。
  3. 注意点:

    • 厚みが薄すぎると、台風や積雪に弱くなる可能性があります。
    • 過剰に厚いものはコスト増になるため、環境や使用目的に応じた適切な厚みを選ぶ必要があります。

GLとSGLの比較(厚みを考慮)

GL(ガルバリウム鋼板)とSGL(スーパーガルバリウム鋼板)は素材の違いにより、同じ厚みでも耐久性に差が出ます。

GL

  • 厚みがあるほど耐久性は上がるが、厳しい環境では経年劣化が進みやすい(特に錆び)。
  • :
    • 内陸部や穏やかな気候での標準住宅 → 0.35mm〜0.45mm程度で十分。

SGL

  • GLよりも耐食性が高いため、厚みを減らしても同等以上の性能を発揮
  • :
    • 海沿いや高湿度地域では、薄めの0.4mm〜0.5mmでもGLの0.6mmと同等以上の性能。
    • 厚みを増やす場合(0.5mm以上)、極めて高耐久な仕様が可能。

GLからSGLに変更すべきか?

選択基準を以下にまとめます:

  1. 建築場所の環境

    • 海沿い、塩害の可能性が高い地域、酸性雨が多い地域SGLが推奨(錆びにくく長持ち)。
    • 内陸部や穏やかな気候GLでも十分対応可能。
  2. 建物の用途と寿命の目標

    • 長期耐久性を求める場合 → SGLを選択。
    • 一時的な建築や寿命が短めの構造 → GLでコストを抑える
  3. コストパフォーマンス

    • SGLはGLよりも価格が高いが、メンテナンスコストや耐久性の観点で優位。
    • 長期間使用する建築物ではSGLが長期的に経済的。
  4. 厚みの調整

    • GLの場合、環境が厳しい場合は0.5mm以上を推奨。
    • SGLなら0.4mm程度でも高耐久でコストバランスが良い。

結論

GLからSGLへの変更は、特に耐久性が求められる場所で有効です。SGLの優れた耐久性により、必要な厚みを減らしても性能を確保できるため、場合によってはコスト削減にもつながります。

現在の建築条件を確認し、施工業者や設計者に相談することで、最適な選択ができます。


«   |  

予算不足の方はコチラ▼▼

予算内の理想の家づくり

理想の家や理想の家づくりを求めて早いもので45年が経ちました。
いい家を安く建てることやお施主様が希望される家をお施主様の安心な予算内で適正に安く家を建てる。
今までの建築会社がやれなかった高品質、高性能の住宅を普通の価格で提供する。試行錯誤の連続ですが、それも楽しむ。
家づくりにかかわる誰もが楽しく家づくりができるようにしたい。
施主と建築業者は同じ家づくりのゴールを目指すパートナーです。
価値観が同じお施主さんや工務店さん、そして設計士さんとの家づくりを楽しんでいます。