設計、施工、材料仕入れを分離した家づくりがベストだと思う
ハウスメーカーの家づくりは施主を向いているのか?
それとも株主を向いているのか?
答えは残念ながら株主と言わなければなりません。
大手ハウスメーカーは上場しているため、家を建てる技術者というより
株主のために売り上げを上げて利益を出さなければならないのです。
確かにハウスメーカーは資金力もあり、いろいろな研究もして
施主のために良い住宅を作っているように見えますが、
それは全て売り上げを上げるためであり、株主のために多額の資金を使って
広告宣伝や研究開発をしているんんです。
本当に施主のためにと思うのであれば、家づくりに直接関係ない
費用は省くということを考えなければなりません。
しかし、株式会社という組織で家づくりをする以上、仕方ないとも言えます。
ハウスメーカーで建てる方は、それを承知で、家を買う必要があります。
そんな家づくりの片棒を担ぐのが嫌で、もっと施主のための家づくりをやろうと考え
自分で工務店を立ち上げ数年やりましたが、設計と施工の両方を
自分一人でこなすのはやはり無理があり、現在では、施工は他の工務店、大工に任せています。
ここにきて、企画、計画、設計に重点を置き、いろいろな人の家づくりを手伝っているんですが
数年前の話ですが、コダワリの家も拘ればこだわるほどエスカレートしていき、
最初に決めていたプランを変更したり追加がでたり、色々な面でおかしなことが
でてきました。
追加、変更すればその分費用が増えるということはお互いの了解の元進めればいいのでしょうが
それが曖昧になり、施主になかなか言えず、結局、自分が被ることも多々ありました。
それでも、施主の満足や喜びを考えると、こちらも一応の満足はあるのです。
ところが、そうやって苦労して完成引き渡した家が、数年もすると、床に隙間ができたり、
壁にひびが入ったりする。それは自然素材の特徴で施主も了解の上だと思うのですが、それでも
何とかしてほしいとクレームになる場合もあります。
そこで修理をしたり交換したりするんですが、その費用も請求できない。
今までは設計、施工で受けているからそれは仕方ないと思っていました。
ただ、それも自分ひとりだと限界にきて、設計と施工を分離した家づくりのスタイル
にしました。
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