家づくり施主のための情報集め
家づくりを知る
「そろそろマイホームを建てたい」と思っても、まず考えるのは大多数の方が予算の問題です。
頭金や月々のローンの返済額など、期待より先に心配や不安がふくらんでしまいます。
大切な家族と過ごす理想のマイホームを現実にするために、まずは「家づくりに必要な費用の現実とその内容」を十分に知る必要があるのです。
- 家づくりで間違う二つの問題
①「安く建てる家」と②「予算の中で安く建てる家」では大きくその内容が異なります。
①「安く建てる家」とは、金額を重視して建てるために、理想のデザインや住み心地、耐久性など、希望や理想通りの家づくりという訳にはいきません。
②「予算の中で安く建てる家」というのは、簡単に言えば「必要なことは妥協せず、本物の良い材料を使用し、理想の家づくりを実現する」ということです。
- 相談から分かる施主の反応
今まで多くの方々からの住宅相談を受けましたが、その中で最も多い相談は「希望の家は予算の範囲では建てられないのでは?」ということでした。
「こんな風に家を建てたい」「ここにこれが欲しい」など、希望を元に業者に図面と見積もりを作ってもらったら「自分たちの予算が全然足らない」「希望は現実とは違う、思い知らされた」など、そのような方々が大勢住宅相談に来られます。
そこで「希望の家を予算の中で建てることができたらどんなにいいのだろう」「希望の家を予算の範囲で建てるにはどうしたらいいのだろう」かと考えました。
以前は建築サポートも普通の建築業者と同じように設計施工を一括で請け負い、家づくりをしていました。
しかし従来の家づくりの方法では、単に安く建てることはできても予算の中で施主の希望の家を建てるのは不可能でした。
もちろん、コスト削減の方法として、建材メーカーと価格交渉をして安く仕入れたり、下請の専門業者さんにも無理な価格交渉をしたりもしました。
ただ、いくら材料を安く買い、専門工事業者に安い価格で仕事をしてもらっても予算の中で希望の家を建てることは無理だという現実は変わりませんでした。
ではどうすれば「予算の中で希望の家を建てること」が可能になるのか、これをこれから説明したいと思います。
- 一般的な家づくりでの費用とその実状①
家づくりでは、施主から元請の建築会社が請けますが、そこから下請け・孫請け・ひ孫請けと、中間マージンをそれぞれが抜くことなどから、自然と建築費用が高くなる理由は想像できます。
しかも最後は赤字のような工事費で現場の仕事をしていることなど以前より指摘されていることですが、なかなか改善されません。
また、設計する業者と施工する業者が同じ業者ということもありますが、これは自分が設計して自分が工事して自分が検査することと同じで、これではきちんとした設計、施工、公平な品質検査ができないのは当たり前です。
このように設計施工を一括で請け負う方法は「良い家を予算内で安く建てたい」と思っている方には向かない家づくりの方法です。
なぜ安くていい家をつくる上では一括請負は向かないのでしょうか?
その理由を考えてみましょう。
その理由の一つですが、見えないコストが会社規模に合わせてかかるということです。
ここではまず、
1.重層下請構造では、家本体以外の中間マージンが多くかかる
2.設計と施工が同じ業者では品質検査が適正にできない。
3.建築会社の経費利益が見えない部分で多くかかる
という実状を知って頂きたいと思います。
- 一般的な家づくりでの費用とその実状②
前項での内容通り、家の価格は材料費と専門業者の施工費それと建築会社の経費利益から成っています。
材料費や施工費は安くできても建築会社の経費利益が安くできないのが実状です。
材料費と施工費と建築会社の経費利益はほぼ同じ割合です。
建築費の33%が材料費、施工費、経費利益になります。
設計施工を一括で請け負う建築会社は施工のリスクや見積もり不足のリスク、万が一の場合のリスク、クレーム対応費、メンテナンス費用、会社経営の費用そして施主であるお客様に対してのサービス費用など多くのお金が必要です。
建築費用が3000万円の場合で1000万円、2000万円の場合でも600万円程度のお金が建築会社の経費や利益として必要なのです。
実はこれらを減らすことができれば、希望の家を予算の中で建てることが可能になります。
そして経費、利益を減らす唯一の方法が、設計施工を一括で請け負わないということなのです。
設計施工を一括で請け負う場合、建築費用の30%のお金が必要ですが、設計施工を請け負わなければ経費利益は安くできます。
実際、3000万円の家で500万円、2000万円の家で300万円程安くすることが可能なのです。
②「予算の中で安く建てる家」を実現する為には、コストを最大限減らすことと、設計・施工、そして材料仕入れを分離することで可能になります。
- 必要性と優先順位
まずここで一番大切なことは「最初に予算計上するのは施工費と材料費」ということです。
下請け・孫請けで発生する中間マージン省き、可能な限り家自体に建築費を投入します。
施工は現場で働く大工さんに直接、仕事を発注するようにすれば余計な中間マージンを省けますし、材料費は直接建材メーカーから価格交渉して最安値で仕入れることで安く仕入れることができます。
建築会社の利益や経費も予算内で適正に少なく計上することで、施工費や材料費以外のムダな費用を含まない建築費で家づくりが可能になるのです。
- 何から始めていくのか?
これから「予算内で良い家を安く建てる」ことを目標に取り組まれる際に、まずはどうしたらいいのかを知ることです。
それは下調べをすることです。
「何を下調べしたら良いか分からない」という方の為に、「無料レポート」やメルマガを用意しています。
このサイトにもたくさんの情報を随時アップしています。
家づくり計画の為の下調べは何も難しく感じることはありません。
まずは家づくりに必要で正しい情報を集めてみてはいかがでしょうか?
多くの方が家づくりのこと、資金計画、材料のことなど、知らないことばかりだと驚かれますが、本来は大切な家のため、何も知らない状態で家づくりをスタートするより、十分理解した上でスタートすることで安心にも繋がる大事な工程の一つなのです。
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