佐賀の注文住宅も時代と共に変わっていく。

家づくりは時代と共に変わってきます。

30年ほど前は新建材オンリーの家づくりで、今みたいに基礎や構造体の第3者の検査機構の検査等も全くなく工務店や大工さんにそのすべてを任せるというのが普通でした。

 

今は第3者の検査機構の検査というのは普通で当たり前のこととなりました。

昔の家より断熱や耐震にもお金を掛けて家の品質もあがりいいことだと思います。

ただ、それに比例して建築コストも上がっていますが、これは何とかしなければなりません。

 

ところで、最近はローコスト住宅の広告や見学会の案内をぱったり見なくなりました。

ローコスト住宅は儲からないとみんな手を引いたのでしょうか(笑)

ま~単純で安い材料費を使いデザイン的に面白くないローコスト住宅は需要も少ないので廃れていくのは自然の流れでしょうか。

 

 

もう8年ほど前ですが坪単価30万円から作れるという案内に誘われて見学に行ったことがありました。

現在はその家はないようです。

次世代省エネ基準のタイプだと坪単価37万円からということでした。

全く同じ家なら安い方がいいですからね。

 

もちろん、安い価格ということでそれなりの理由が2つありました。

何だと思いますか?

 

一つ目はコストを下げる為には人件費を安くするのが一番なんですが、その家は、壁の仕上げを省略してありました。

外断熱として、柱の厚みの空間を利用して、壁の仕上げを省略してそこの空間に収納家具を作り付ける発想です。

これで大工の手間と仕上げに伴う材料や工賃を安くできるそうです。

 

もう一つは間仕切りが極端に少ない家でした。

トイレや浴室などは壁がありますがその他は間仕切壁がありません。

大空間とまではいきませんが、とにかく間仕切りをなくし、家具や天井まである建具で必要なところだけ仕切るそうです。

 

 

2階の個室なんかは、自由に仕切れて面白いと思いました。

子供が小さいときには個室を作り独立して、出て行ったあとは、仕切りを取り、広い部屋として使うなど簡単に使い勝手を変えられます。

このような方法でコストを下げて、本体価格30~37万円と言う事です。

構造材を見せる現しが基本ですが、個人的には、構造を見せる家は好きです。

 

 

ただ、その部屋で木が見える割合の木視率でいうと、60%はあるかと思います。

木視率とは室内を見渡した時、木が見える割合のことです。

普通の家で木視率20%前後と言われています。

 

木をたくさん使って木がたくさん見えるのは新建材のビニールクロスよりは良いかと思いますが、これも程度の問題で、コストを下げるため

壁の仕上げをなくして構造材の木を見せている訳ですから、見た感じ何となく安っぽい感じがしたのは私だけだったでしょうか?

多くの建築会社が取り組んできた価格を下げたローコスト住宅でしたがこれからは良い材料を使った品質の高い家を安く建てる時代に入ってきたようです。

 

いい家を安く建てるための競争ですね。

 

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