自然素材を使っても乾燥します
寒くなると暖房の設定温度を上げたくなりますが、
ある程度断熱性能がいい家は、設定温度を上げすぎると
室内が乾燥しすぎるので、できるだけ上げないようにしたい
ものです。
ところで、体感温度ってご存知でしょうか?
一般的に暑い寒いは室温に影響されると思いますが、
体感温度とはその人が肌で感じる温度とでも言いましょうか、
同じ室温でも、壁や床、天井、家具などの温度で、その人が
感じる体感温度も違ってきます。
ある辞書では、
「からだに感じる暑さ・寒さなどの度合いを数量で表したもの。
気温のほか風速・湿度・日射なども関係する。実効温度・不快指数などがある。」
と書いてありました。
高い室温でも、壁などが冷えていると、寒く感じますし
低い室温でも、壁などが暖まっていると暖かく感じます。
輻射熱の暖房機を使うと壁や天井などが暖まりやすいので
室温は低くても暖かいということです。
また、エアコンやファンヒーターでの暖房は、すぐ暖まりますが
スイッチを切ったら、すぐ寒くなる傾向があります。
それは断熱性能や蓄熱性能の違いで多少変わると思いますが
輻射熱暖房の方がスイッチを切っても持続性があるようです。
どちらにしても、暖房をするということは、過乾燥になりますので
浴室のドアを開け放つとか洗濯物を室内に干すとか、加湿器を使うとか
対策が必要かも知れません。
40~60%が一番快適な湿度ではないかといわれています。
湿気が高いのも困りますが、低いのもいろいろな、問題がでてきて
困ります。
それは人と同じく建物も過乾燥すると、柱が割れたり
無垢の木の床が反ったり、隙間ができたり、塗り壁に
クラックが入ったり、いいことはありません。
何事もほどほどというのが一番ですね。
できるだけ湿気調節が可能なように自然素材の
無垢の木や塗り壁を使っていますが、それでも
暖房するこの時期は、乾燥が激しいようです。
今から寒くなってきますが、
風邪などひかないようにご注意ください。
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