消費税10%が目前。家を急いで建てる?
消費税は10%に?
これから日本ではあらゆる税金が
上がっていくと言われています。
大増税時代の到来です。
まだ確定しているものばかりではありませんが、今の流れからして、
方向性としては増税へと進んで行くでしょう。
その中でもまず大きく住宅市場を左右しそうなのが、
「消費税」です。
5%から8%そして10%までは上げられます。
これに関しては、住宅生産団体連合会が、
「住宅は消費財ではないため、消費税の導入は適用しないで欲しい」
といったような提案を出しているようです。
しかし現在も消費税は8%掛かっていますから、
なかなか例外は認められないかもしれません。
■増税前の駆け込みと反動はどうなる?
以前3%から5%に引き上げられたのは、
1997年の4月。阪神大震災の約2年後でした。
その影響もあって駆け込み需要が大量に発生しました。
3%から5%への引き上げでも、
住宅にとっては大きいわけです。
2000万円の住宅ならば40万円も違ってきます。
消費税引き上げ前の駆け込み需要の結果、1996年度の住宅着工数は、
バブル後でのピークを迎えることになりました。
震災のあった95年度着工148.5万戸から、
96年度は163万戸と1割ほど伸ばしたわけです。
駆け込みの後は反動が付きもので、その翌年の
97年度は134万戸まで減少します。
そして98年度以降は110~120万戸台が続きます。
そして07~08年度は100万戸強、09~10年度は
80万戸台と徐々に減少してきていることは、周知の通りです。
近い将来60万戸くらいまで減少すると言われています。
では今回消費税が8%から10%に引き上げられたら、
住宅市場の動向はどうなるでしょうか。
一時的には駆け込み需要があるかもわかりませんが、
それもそんなに大きくないかと思われます。
ただそれでも10%まで上がった後は、
市場が停滞するでしょう。
いずれにしても、需要急減が起きた場合でも
持ちこたえられる経営体力を温存しておく必要があります。
住宅会社にとって、消費税アップは
ある意味ではチャンスでもあります。
政策の変化によって新たな顧客を掴める可能性も
生まれますし、税率アップ前には消費者の住宅取得意欲が
旺盛になることには違いありません。
この時期にいかに強い会社になっておくかは、
大増税時代を生き抜くための重要なポイントになると思われます。
建築会社目線で見ると消費税アップ前は、低迷している
住宅業界にはカンフル剤てきな要素になります。
ただ消費者目線で見た場合、消費税が上がる前の
駆け込み建築を急ぐあまり、重要なことを
検討しないまま、建築してしまい後悔してしまう
ことも出てくるでしょう。
確かに消費税が上がる前に建てることは、費用を
安く抑えるためには重要ですが、そのために、光熱費など
高くなってしまうような住宅を作る羽目になったら
元も子もありません。
家づくりは十分検討する必要があります。
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