木工事は家づくりの中心

今日は、木工事についてです。

 

現在、嬉野市のHさん宅も木工事(造作)が進んでいます。

 

 

木工事とは、木造住宅の建築過程で最も重要な工事を指します。

 

構造部分も含めて、家の骨組みを造っていく工事です。

 

 

木工事は大きく四段階に分けられます。

 

1.まず、土台から柱を立ち上げ、梁、桁など横木を渡し、主要な骨組みを作る。

 

2.筋違い(筋交い)や間柱、小屋組みや床組みを施す。

 

3.壁、屋根の下地を施し、サッシやドアを設置する。

  (ガス、水道、電気などの配管配線工事も同時に。)

 

4.外部では瓦を葺き外壁を施し、内部では断熱材の充填をし、内装の下地を施す。

 

 

コスト的には、総工事費の35~40%が木工事に費やされます。

 

 

 

 

木工事(構造編)

 

 

中間検査までの大工さんの重要な仕事。

 

それは、構造材の施工と耐震金物の設置です。

 

そのときに使う釘やビスを見てください。

 

すべてに着色されていると思います。

 

 

主に長さをあらわしているのですが、これは、構造材や耐震金物を施工した後でも、

 

適切な釘・ビスが使われているか確認できるようになっているのです。

 

一箇所にいろんな色が混じっていたら、不自然ですね。

 

監督に確認してみてください。

 

 

 

この場合は、故意にしているというよりも、職人の無知の場合が多いです。

 

大工も勉強しないといけません。

 

 

でも、それを放置している監督(業者)の管理責任ですね。

 

ちなみに、監督も知らなかったら、これは論外です。

 

 

地震や台風などの自然災害に対抗する、最も重要な工事です。

 

高井さん、気になるところはしっかりと確認してください。

 

 

最近は、構造部の検査はかなり厳格です。

 

公的検査と民間の第三者機関の検査の併用も、珍しくはありません。

 

 

今回、釘やビスの色を見ることで判断できるとお話しました。

 

これは、彼ら検査員が容易に確認できるよう、そうなっています。

 

そういった検査機関を利用しているかどうかで、安心度は計れるのではないでしょうか。

 

 

 

注意点

 

 

検査機関にまかせておけばいいんですが、素人が目で見てわかるチェックポイントを。

 

現在の在来方法での接合部は、ほとんどに金物を使っています。

 

地震の時に柱に引き抜き力がかかるので、それに抵抗する金物(ホールダウン金物)です。

 

 

この設置は義務付けされていますから、きちんと付いているかチェックしましょう。

 

そして、ホールダウン金物と筋交いが当たったりしていませんか?これもチェックです。

 

 

 

 

 

木工事(造作編)

 

 

大工工事が終わりに近づくと、間仕切りができているので、

 

部屋のイメージがわかってくると思います。

 

 

その時に、思ったより狭く感じるかもしれません。

 

でも高井さん、安心してくださいね。

 

地縄張りのときに、家が小さく思えたのと同じです。

 

室内に何もないので、目の錯覚でそう見えるんです。

 

入居後、家具やソファーを配置すれば、思ってた通りのインテリアになります。

 

 

それと、もうひとつ。

 

現代の住宅の内装は不燃材料で仕上げることが多いですね。

 

不燃材料の代表格に、石膏(せっこう)ボードがあります。

 

文字通り、石膏の粉を圧縮し固めた板状のもので、主に壁紙の下地に使います。

 

 

ところがこの石膏ボード、燃えないんですが、釘やビスがあまり効きません。

 

だから、入居後、重たい額を壁に吊りたい。

 

ホームセンターで買った棚を付けたい。

 

家具を固定したい。

 

 

こんな場合は注意が必要です。

 

 

前もってやりたいことが分かっているときは、監督さんか、大工さんに相談してください。

 

補強の下地を入れてくれたり、石膏ボード以外の材料で、対応してくれるでしょう。

 

 

家の工事が始まると、工事自体が気になるもの。

 

契約前なら、

 

カーテンは・・・

 

新しい家具は・・・

 

電化製品も・・・

 

と、新しい生活について、いろいろ夢が膨らんでいたはず。

 

周到にインテリアプランをイメージしておくことで、現場での、

 

打ち合わせがスムーズに運びます。

 

 

 

 

注意点

 

 

「自然素材=健康に良い、独特の風合い」などという印象がありますが、

 

過大な期待ばかりを持つのは危険です。

 

・湿度調節はメリットだが、そのため収縮・反り・膨張をする。

 

・断熱性や保湿性はメリットだが、傷がつきやすい。

 

・独特の風合いはメリットだが、節や色のばらつきが目立つ。

 

メリットとデメリットをよく知り、デメリットも楽しめる心が必要です。


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