50年の建築人生から少しだけ退きます。

大工の見習いから50年。工務店を開業して35年。

工務店から建築会社をやり、設計事務所も経営し、不動産業者もやりました。

ここ3年くらいは家づくりのアドバイザーに力を入れてきました。

 

まだまだやれる歳ですが、私の家づくりの考え方が今の若い人のマイホームについていけないようです。

幸いに後継者が31歳でちょうどお施主様と同じくらいの歳です。

後継者は息子です。

 

そう言うことで今年の7月から新しい建築サポートに生まれ変わります。

今まで35年間、大工の延長線上で家づくりを行い、会社経営は全く考えなかった。

無料相談や無料実践サポート、材料も仕入れより安く販売し、下請けの工務店や大工には損をしないようにということで気を使いました。

 

施主さんの夢のマイホームの実現のために建築サポートの経費や利益がゼロ円、そう言うことも多く最近では息子から怒られることも多々あります(笑)

会社を潰さなかったのは良かったですが、これ以上私が社長をしていても先が見えないと判断しました。

今までは施主さんと建築業者、工務店ファーストでやってきた家づくりですが、今後は建築サポートも適正経費や適正利益をいただく家づくりと健全な会社になると思います。

 

私は大工に始まり最後まで大工だったんでしょう。

会社経営は上手くできませんでした。

 

面と向かって言えませんが、息子や妻にも苦労を掛けました。

私の頑固な考え方、会社運営、本当に心配をかけたと思います。

今までありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願いします。

 

50年という長い間にお世話になった施主様、関係の建築会社、工務店さん。

今までありがとうございました。

 

50年前の家づくりでお世話になった施主さん。

今も覚えています。

床張中に私のミスで床を傷つけた時、お施主さんに謝りました。

いいよいいよと温かい目で見てくれましたね。

とてもありがたかったことその時の光景が今もはっきり覚えています。

まだ、他にも施主さんとの想いでがたくさんあります。

 

そして、建築サポートという会社を作た20年前、見積もりも詳しい話をする前に高井さんに任せると言って頂いた施主さん。

会社設立間もない私を信用信頼してくれて、いい家ができたよ。

本当にありがとうと言ってくれた施主さん。

こちらこそ、ありがとうございました。

 

私は社長を退きますが、息子が7月から社長をやります。

息子の名前は高井友彰。

まだまだ未熟だと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

 

有限会社建築サポート 代表取締役 高井弘一郎。

 

 

 

自分へ。

50年間、元気にやれたことに感謝です。

家づくりはストレスが多い仕事でお施主さんの一言で白髪になったことも、お施主さんと現場で喧嘩したことも今ではいい想い出です。

3年前はステージ3の癌と宣告されましたが、今後は養生しながら楽しく人生が終わるまで過ごしたいと思います。

自分にも今までありがとう。


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家づくりにかかわる誰もが楽しく家づくりができるようにしたい。
施主と建築業者は同じ家づくりのゴールを目指すパートナーです。
価値観が同じお施主さんや工務店さん、そして設計士さんとの家づくりを楽しんでいます。