自然素材の床材は隙間がでる

先日ある方と打ち合わせしている時に聞いた話です。

自然素材を使って、健康住宅を作っている佐賀県でも

有名な会社なんですが、そこのモデルルームを見学したときに、

営業マンから「自然素材だから隙間や反りが出るのは仕方がない」

といわれたということです。

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そのような説明を受けるとせっかく自然素材で家を建てようと

思っていた人は心配になりますよね。


このような説明は、一昔前までは良くあったと思います。


しかし技術の進歩でこのような心配はあまりしなくても良くなったのです。


そもそも自然素材の隙間や反りの原因は何でしょうか?


ご存知の方もおられると思いますが、木材に含まれる水分が原因なのです。

昔はこの水分を抜く為に長い年月をかけて乾燥させていました。

水分が多く含まれている生材を使うと、月日と共に水分が抜けていきます。

その抜けていく過程で、木が縮み隙間や反りが発生するのです。


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ですから、最初から水分が抜けた乾燥した木を使わなければなりません。

現代においては、短期間で乾燥させる技術が開発されて、

隙間や反りはほとんどないのです。

もちろん絶対ではありません。

気になるほどの隙間や反りは出ないと言うことです。



したがって「自然素材は隙間や反りは仕方がない」というのは

作る側の自己防衛策だと思います。

ここでこのような質問もあると思います。


人工的に乾燥させた材料は自然素材と言わないのでは?

確かに、長い月日をかけて自然に乾燥させるのが一番だと思います。

しかし、自然乾燥材は1本1本の水分の量が違うのです。

良く乾燥したのもあるし、乾燥が足らないのもあります。


そのような状態の材料を隙間や反りが一番気になる床板などには

使えないのです。

適材適所という言葉通りにそこに適した水分量の木材を使うこと

こそ大事な事なのです。


けして「自然素材は隙間や反りは仕方がない」ことではないのです。

 

ただ、すこしの隙間や反りも気になる人は自然素材の床材を使うのは止めた方がいいでしょう。

気になって夜も眠れないということでは困りますからね(笑)

自然素材は人気がありますが、自然素材も万能ではないのです。


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