夏に向かっているのにヒートショックって話です

今日は、建物内で温度差が10度!? って話です。

 

 

 

『ヒートショック』って、ご存知ですか?

 

急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。

 

ご高齢の方が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めるとか。

 

 

多くの方々が住宅の断熱不足の家のせいで亡くなっています。

 

 

 

 

わかりやすく言えば、

 

冬に、暖房の効いた部屋から寒い廊下やトイレに行く時に

 

瞬間的に「寒いっ(ブルブル)」と感じますよね。

 

 

このとき、想像以上に心臓には負担がかかっているそうです。

 

そして、高齢者や高血圧の人にとっては、心筋梗塞や、脳梗塞など、

 

恐ろしい病気を引き起こす原因になってしまうそうです。

 

温まった身体が暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、

 

 

 

 

温度差で『ヒートショック』が起こるというわけです。

 

真冬に、暖房をしているリビングと、房していない廊下やトイレとの温度差は、

 

10度を超えることもあります。

 

 

 

こんな話を聞けば温度差のない家がいいなぁと思いませんでしたか?

 

でも快適なことばかりじゃない!?

 

 

 

温度差をなくして、一年中快適な室内温度を保つことができるのが、

 

気密性を高めて外部空気の侵入を防ぐ→高気密

 

外部の温度が建物内部に伝わらない→高断熱

 

の家なんです。

 

 

建物全体をすっぽりと断熱材で包み込む、というような感じでしょうか。

 

人間の身体に例えると、

 

冬の寒い日に「セーターの上にウィンドブレーカーを着る」ということ。

 

セーターは空気を含んであたたかいけど、風が吹いたら一気に寒くなる。

 

 

 

ウィンドブレーカーはナイロン素材で風は通さないけど、

 

これだけでは温かくないし体温は逃げてしまう。

 

この二つを組み合わせることで暖かさを保つことができるんですよね。

 

もちろん夏も、暑い外部空気の侵入を防いで温度が建物内部に

 

伝わらないのだから、

 

涼しくて快適でしょうね。

 

 

 

 

隙間風がピューピュー入ってくる昔の木造住宅では考えられないような、

 

冬暖かくて夏涼しい夢のような家。

 

でも、良いことばかりではありません。

 

気をつけなくてはいけないことがあるんです。

 

セーターとウィンドブレーカー。

 

あんまり過剰に着込むとどうなると思いますか?

 

 

そうです。

 

ムレてきますよね。

 

ですから、

 

ムレを防ぐ為に通気性を持つ素材や、汗を吸収する素材が求められるのです。

 

 

家で言うと、通気性は換気。

 

汗を吸収する素材は、木や土壁、漆喰のような素材、ですね。

 

服の場合は、季節に応じて着替えることができますが、家の場合は

 

そうはいきません。

 

 

それにその地域によってどれくらいのムレ(湿度)なのかで、

 

全く違ってくるのです。

 

北海道と九州では、気温や湿度が全く違いますよね。

 

ムレを防ぐことって本当に難しいのです。

 

 

 

 

 

だから、その原因を作るビニールクロスを使った

 

高気密高断熱の家は作ったらいけません。

 

ビニールクロスを使う場合は昔みたいに、

 

外気の影響を受ける隙間だらけの家をつくる場合だけ

 

使用できるのです。

 

 

密閉した空間で湿気を通さないビニールを張ってしまえば、

 

どうなるかもうお分かりですね。

 

そうです。結露やカビ・ダニで悩まされる家になってしまいます。

 

ま~確かにビニールクロスでも問題ない地域や作り方も

 

ありますが、基本的には塗壁みたいなのが良いかと思いますよ。

 

 

 

建築や製品知識の乏しい営業マンのセールストークを

 

真に受けないでください。

 

その地域性に関係なく、全国に同じ仕様の家を建てるような

 

住宅メーカーには

 

注意が必要です。

 

 

こんなことを書くとまたクレームが来るかな~

 

気持ちは弱いのでそれは勘弁ください。

 

お互いいい家にするため頑張りましょう。

 


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