土地・建物については、両方とも所有したい
■こんな調査があります
国土交通省が定期的に行っている調査の一つに
「土地問題に関する国民の意識調査」があります。
27年度の調査では、
・土地・建物については、両方とも所有したい・・・79.5%。
・建物を所有していれば、土地は借地でも構わない・・・4.5%。
・借家(賃貸住宅)で構わない・・・12.7%
となっています。
前回の結果と、それほど変化はありません。
次に、土地・建物を両方とも所有したい理由について。
・子どもや家族に土地・建物の形で財産を残したい・・・51.9%
・土地・建物は他の資産と比べて有利な資産だから・・・37.4%
が上位2つの回答です。
■過去最高値です
興味深いのが、「土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産か」
という問いに対する回答です。
初回調査(平成5年度)では、
「そう思う」・・・61.8%
「そうは思わない」・・・21.3%
と、大きな差がありました。
しかしその差は年々縮まり、平成12年度に逆転。
今回の調査では
「そう思う」・・・30.1%
「そうは思わない」・・・41.3%
となっています。
「そうは思わない」人の割合は、過去最高です。
■こんな方法もあります
不動産を所有した場合、
処分の難しさ、収入減等によるローン負担の増大など、
不動産ならではの苦労があります。
その苦労を減らすため、
土地を購入するのではなく、
定期借地権付きの土地を利用する人もいます。
人口減少のため、
今後は空き地や空き家が増えることが予想されています。
そのため、定期借地権を付けた土地活用に
関心を寄せる人も少なくないとか。
定期借地権付きの土地は、契約期間が終了したら
更地にして地主に返還しなければなりません。
一方、地主の承諾があれば、
第三者に建物を貸したり売却できるという自由もあります。
土地を購入した方が良いのか、
借りた方が良いのかについては正解はありません。
しかし、選択肢が増えるのはありがたいですね。
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