家の断熱材の役割は?断熱工法の違いは?
家づくりにおいて断熱材の役割は
室内の暖まった空気やエアコンで冷やした空気を
外に出さない。
また、家の外の冷気や暖気を家の中に入れない、遅らす
遮断する役割があり、快適な室内空間をつくるには
欠かせないものになっています。
断熱材の種類もグラスウール、ロックウールなどの
繊維系断熱材から、板状になっている発泡プラスティック系の断熱材。
現場発泡の断熱材などいろいろあります。
工法も柱の外に断熱材を張る外張り断熱工法や
柱と柱の間に入れる充填断熱工法、外張り断熱と
充填断熱を併用した2重断熱工法など様々な工法が
採用されています。
外張り断熱が良いとか充填断熱は良くないとか
少し前までそのような議論もあったかと思います。
では本当のところはどのような断熱材を使い
どの断熱工法を採用したらいいのか?
本当のところはどのような断熱材でもどのような
断熱工法でも大きな問題はありません。
断熱材の種類はたくさんありますが、断熱材自体の
断熱性能はそれほど大差ありませんし、断熱材が柱の
外にあろうが、柱間にあろうが、快適な室内空間を作る上では
大きな違いはないのです。
どちらかというと断熱材を施工するときの
しやすさや施工精度の関係で断熱材や断熱工法を
選ぶべきです。
現状では繊維系の断熱材が一番多く使われていると
思いますが、繊維系の断熱材の特徴として
施工する職人の知識不足のまま施工するために
隙間が出やすい。
気密性が悪く壁内結露の
心配がある。
この2つが問題になります。
何も断熱性能や断熱材自体に問題があるわけではないんですね。
断熱材を施工する人の問題。
現時点の断熱技術で重要なのは、断熱工法や断熱材の種類ではなく
設計者の断熱材に対する知識や施工者の断熱材に対しての
考え方や知識、技術、経験や実績がどれだけあるかです。
いずれの断熱工法、断熱材も20年前と比べれば施工精度も格段に
求められるようになっており、適切な断熱施工の経験や知識がない
設計者や施工者では快適な空間を作ることは難しいのです。
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