建築費削減は施主さんの協力が成功のカギ

建築サポートの仕事は建築費削減ということで、ムダな費用を

 

含まない予算配分書を作るわけですが、これがなかなか大変です。

 

 

以前のように設計施工の一括請け負いの場合は、他社さんに見積もりを

 

取ることなく自分だけで見積もりを作り最終的に施主さんがそれで納得されたら

 

その金額で決まりということでしたが、今は分離発注ということで、施工の費用は

 

最終的には工務店さんが決めることになっています。

 

 

工務店が工事を請け負うのでそれはそれで当然なんですが、ここで一つ問題が発生します(笑)

 

私は施主さんの大体の予算を聞いた上で予算の振り分けをしますので、きちんと予算内に

 

納まります。

 

予算に納まらず、施主さんもこれ以上は出せないとなった時は、奥の手と言うことで

 

建築サポートの経費利益を予算内に納めるため、値引きます。

 

本当はやってはいけないことだと思いつつ、施主さんの予算が増やせない以上

 

この方法しかありません。

 

 

ちなみに建築サポートの経費利益は家の品質や予算削減の難易度で変わりますが

 

建築費全体の15%~20%です。

 

高いか安いかは人それぞれの判断ですが、安心の家づくりや、ムダな費用を省き

 

品質の高い家を予算内で建てられることを考えると、妥当な経費利益ではないでしょうか。

 

(ちなみに大手ハウスメーカーは45%、建築会社、工務店が25~30%です。)

 

 

ただ、単に値引くときちんと払っていただいている人との不公平感が出てきますので

 

そこは値引く代わりに条件を出します。

 

 

条件はケースバイケースでいろいろですが、完成してから1年間は希望する人がいたら

 

家を見せていただくとか住み心地を年2回夏、冬ですが3年間文書で書いていただくとか、

 

いろいろ条件を出させていただきます。

 

 

ま~そんなことで私の会社の経費利益は限度はもちろんありますが、

 

ある程度まで値引くことも可能です。

 

どうしても予算が無ければ相談していただければと思います。

 

 

条件次第では値引くことも不可能ではないということです。

 

ただ、施工を請け負う工務店さんの場合は「私の一存でこの金額でやれ」ということは

 

分離発注の性格、契約上言えませんので、あくまで相談ということになります。

 

 

概算見積もりから、間取りや仕様が決まれば、本見積を出すのですが、まだこの段階では

 

施主さんの希望予算を第一に考えて予算配分をします。

 

そして施主さんの了解を得てから工務店さんに「この予算の金額で施工をおねがいできますか?」

 

ということになります。

 

 

大体は私が安めに見積もっているので「いや~この金額ではちょっと厳しいですよ」

 

となります(笑)

 

で、ここから工務店との価格交渉をするんですが、最近は原材料が上がったり

 

職人の人件費も上がりなかなか首を縦にふってくれません。

 

 

私としても予算配分書の範囲でやってくれればいいのですが、施工は大事な工事ですから

 

ムリして押し通すこともできません。

 

そうなると、そのオーバーした分はどうするのか?

 

方法は一つしかありません。

 

 

その方法は建材店や建材メーカーの値引き交渉と住み心地や見た目に影響しない

 

材料を安いのに変更するということです。

 

 

施主さんの予算アップ 工務店の施工費、建材費、建築サポートの経費利益の値引き

 

これを総合的に考え、いろいろ対策を講じても予算が足らない場合は原価割れということで

 

残念ながら家づくりのサポートを請けることができなくなります。

 

 

今まで、原価割れでお断りしたことは実際、有りませんが、施主さんと工務店、そして

 

私が本音で話し合い、いろいろな智慧を出していけば何とか解決できるようです。

 

 

こんな家づくりは建築サポートだからできる話で、普通の建築会社、工務店ならその予算では

 

うちでは無理ですよと一発で断られるか、黙って材料抜きや安い材料に変えられて

 

安普請の家になるかどちらかです。

 

 

私の家づくりのコンセプトは、「施主と家づくりに係る全ての業者が腹を割って正直に

 

本音で話し合い、同じ目的、目標をもって楽しく家づくりをする」ということですので

 

こんなことができるんですね。

 

 

私自身はこの方法が家づくりのベストな方法だと信じていますし、この方法は施主と私たち

 

業者が信頼関係があり価値観が同じでないとできないのは言うまでもありません。

 

 

家づくりの計画から契約、工事が始り完成引き渡しをするまで、いろいろな問題も発生しますが

 

何回も言いますが、正直に嘘をつかず駆け引きをしないで話し合えば解決できない問題は

 

無いかと思っています。

 

 

施主さんが最終的に決めた予算なら私や工務店はそれを守る義務があります。

 

 

 

しかし、どう頑張っても無理なら、それはしょうがないことです。

 

そこまでが限界ということです。

 

 

その時は施主さんも予算調整に協力して頂かないと、どこかの誰かが無理をします。

 

予算調整とは、予算の範囲でできるだけ品質を落とさず使う材料を変更するということです。

 

これは建築サポートの家づくりの基本的なルールです。

 

 

そうは言っても、数年に一人くらい、このルールを無視して、予算は増やさない

 

材料も変えないどころか逆に価格が高い材料や設備機器に勝手に変える、常識が

 

全く通用にしない人がいます。

 

常識が無いそういう人だと見抜けなっかった私の責任でもあるんですが、

 

今後はそのあたりもきちんとしていきたいですね。

 

 

 

ま~普通は信頼、共感していただいている施主さんが多いので

 

何も言わなくても普通に予算調整やいろいろなコストダウンに協力していただいています。

 

 

建築サポートとはそういう会社です。

 

 

 

何にしてもお互い正直が一番ですね(笑)

 

そして本当のことや本音を言えない間はダメですね。


«   |   »

プロフィール

高井弘一郎
佐賀県嬉野市塩田町久間甲860

昔は大工さんが棟梁で他の職人さんをまとめて家づくりをしていました。
そこには住宅会社は存在せず、住宅会社の広告宣伝費やモデルハウスの維持費なども建築費には上乗せされていない材料費と職人さんたちの賃金で家が完成していました。
今は時代が変わりそんなやり方で家づくりはできないというのは分かっているんですが、それでも「いい家を出来る限り安くしたい」
今までの家づくり経験45年の知識や智慧がヒントになれば嬉しいです。

ご意見ご感想はこちらまで。
ken-support@jyuutaku-sienn.net