家づくりはあやふやな不明点をなくせば大きなトラブルにならない

 

家づくりのカギはどのような材料を使いその材料はいくらなのかという価格と仕様の透明性にあります。


家は姿形がない段階で依頼先を決め契約しなければなりません。
例えば、目で見て確認することができる車などの商品なら、この商品が本体価格100万円とこれだけで十分です。
エンジンがいくら、ハンドルがいくら、座席シートがいくらと明細を作る必要もメリットはありません。

目で見てあるいは試乗して性能や価値を確認できるからです。
材料が何でいくらなのかは関係ないことなのです。
自分がその車がほしいのか、その価格を出せるのかそのくらいです。

しかし家の場合は完成するまで、目で見ることができません。
そして、実際に住んで見なければ、性能や住み心地の良し悪しも分からないのです。

建てる前に目で見ることもそこで生活して住み心地を確認することもできなのです。
だから、どこの住宅会社も見積を当然のように出すのです。

見積だけでその家の価格が適正なのかを判断しなければならないのです。
そして断熱性能がどの程度のレベルなのか?結露は出ないのか?

長持ちする構造材を使っているのか?
壁は透湿性のないビニールクロスなのか?
蓄熱性がある塗り壁なのか?床板は合板なのか?

無垢の木なのか?サッシはアルミなのか樹脂なのか?暖房機は何を使うのか?

エアコンで家中、涼しくなるのか?まだまだ、たくさんあるこれらの事を見積と住宅に詳しくない営業マンの説明だけで判断しなければならないのです。

建て主と住宅会社のトラブルの原因は全て、価格や仕様の不透明さが原因なのです。
建て主が考えていた材料と違う材料が使われていた。
建て主が思っていた住み心地と違っていた。
こういう事なんです。

 

家は最も高額な買い物です。
価格や仕様が不透明なままで、良い家づくりは出来るはずがないと思います。

そして、勘違いや無用なトラブルを避けるために、価格の透明性を重視していますが、透明性を出すことで、価格が極端に安くなるといったことではありません。

ムダな部分を省く事で多少安くなるメリットはあるかもわかりません。
ただ、価格と仕様を判断する見積もりも人の手によって作られています。
見積の数量等が違う場合や見落としている項目がある場合もあります。

このような、数量の間違いや見落としなどを厳しく追及し、許さないと言う方にはこのようなの価格の透明性を高めることはできません。
なぜなら価格の透明性を高める真の目的は、間違いを探し出しその責任を追及する為のものではないからです。

あくまで、お互いの勘違いや思い込み、無用なトラブルをなくし、良質な家を適正な価格で作るというのが透明性を高めた価格の決め方をする目的なのです。
そのところを間違わないでほしいと思います。

何事も100%はありえないのです。
透明性を高めた為に逆にトラブルになったという笑えない事実もあるのです。

 

家づくりは本来楽しいものです。
間違いやミスを探すのに一生懸命にならず、一生一度の家づくりを楽しみ夢を実現させる喜びを感じながら完成まで楽しんでいただきたいと思います。
楽しい家づくりをする為、そして価値ある家を適正な値段で作るため、その為に価格と仕様の透明性を高めるのです。


 

発信元

 佐賀県

建築サポート  高井

 


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施主と建築業者は同じ家づくりのゴールを目指すパートナーです。
価値観が同じお施主さんや工務店さん、そして設計士さんとの家づくりを楽しんでいます。