施工請負・業務請負・設計請負の3社で新しい家づくり
一般的な工務店や建築会社は工事請負ということで設計も材料仕入れも施工もその他家づくりに関する一連の業務も全てひっくるめて工事請負として契約します。
しかし建築サポートでは、一括請負での家づくりは、価格が不透明、施工の適正化が劣るため、設計と施工、材料仕入れを別会社で請け負うようにしています。
確かに建築業は材料代や施工費に請負会社の経費利益を上乗せし施主に明確に経費利益が見えなくすることで事業が成り立っています。
ただ、建築業は材料を仕入れてそれに利益を加えて売る小売業とは違います。
家を建てる技術や知識、安心して暮らせる日々の暮らしを売っています。
なので、家を建てる対価として報酬をいただくということが大事だと思います。
価格と設計、施工は家づくりで最も重要な部分です。
その価格と設計、施工をそれぞれの専門会社に分離することで、工事原価を隠すことなく適切な工事原価で適切な施工費で施工ができます。
分離しないで1社が全てを請け負うとどうなるのか?
価格の面では材料費や専門工事代金に請負会社の経費利益を上乗せするため、本当の価格が見えなくなります。
本当の価格、値段が見えないということは、どこをコストダウンして、どこをグレードアップしていいのかが施主には分かりません。
予算オーバーした場合、これでは困るのです。
設計施工、材料仕入れを分離して材料費や施工費に請負会社の経費や利益が上乗せされていなければこの材料を安いのにしようとか、この施工費が安くなるように間取りを考えるとか、いろいろなことができます。
また、施工面でも設計施工を1社で請け負う場合、施工も自社、施工管理も自社ということになり、ちょっとした施工ミスならま~いいかという具合にならないとも限りません。
自社が施工して自社がその施工を管理するということですので、厳しく施工管理が出来るとは普通に考えても思えません。
設計施工材料仕入れを分けることで、価格の透明性も高くなり、施工管理も施工と管理する会社を分けることで有る程度の施工の品質を保つことができます。
ある程度というのは施工と施工管理を分けても人が施工や管理をする以上完璧にはできないからです。
完全完璧にはできませんが、設計施工材料仕入れを1社で行う請負会社の家づくりより設計施工材料仕入れを分離した方が施主にとってのメリットが多いと考えています。
もちろん建築業者にとって家づくりがやりやすいのは1社、自社で全てを請け負うことです。
これは、私の家づくりの考え方です。
これを他の人や他の建築会社に押し付けるものでも説得するものでもありません。
私は私が良いと思う方法でこれからも家づくりをしていきます。
最後に一つだけ誤解の無いように言いますが、設計施工材料仕入れを分けたのはコストが下がる為だけではありません。
建築サポートの家づくりはボランティアでもただの親切な人でもありません。
基本は工事原価80%その他経費利益20%の割合で、施主も施工者も納得して家づくりをしたいからです。
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