『住宅のトラブルに関する相談』が67%。
これまでの家づくりの過程で、
あなたはどんな人に相談しましたか?
両親、親戚、建築経験のある友人、各種セミナーの講師…。
相談したい内容によって、いろんな人の助言を受けたかもしれませ
んね。
それでも、契約の段階になると、
「この契約内容や図面で、本当に大丈夫だろうか」
「金額やスケジュールに問題はないだろうか」
と、無性に不安になることがあります。
そんな時、信頼できる第三者に相談できると心強いものです。
心強い相談相手の一つとして、
あなたにに覚えておいてほしい機関があります。
それは、『住宅紛争処理センター』です。
『住まいるダイヤル』ともいいます。
国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口で、
プライバシーの保護は徹底されています。
相談方法は、電話と対面の2種類です。
電話相談を担当するのは経験豊富な建築士。
常駐弁護士がいるので、必要な時に法律的な助言を受けることもで
きます。
対面相談では、弁護士、建築士各1名が同席します。
(人数は弁護士会により変更の可能性有り)
相談時間は1時間という制限があるものの、
費用は原則無料なので安心です。
また、全国52の弁護士会に設けられた住宅紛争審査会では、
建設住宅性能評価書が交付されている住宅(評価住宅)や
住宅瑕疵担保責任保険が付されている住宅(保険付き住宅)の
トラブルについて、裁判外の紛争処理(あっせん・調停・仲裁)も
行っています。
ちなみに、住宅紛争処理センターが2015年度に受けた
新規相談件数は、前年度比10%増の28,638件。
そのうち、新築等住宅に関する相談は前年度比12%増の
18,786件となっています。
(国土交通省が発表した
2015年度の新設住宅着工戸数は920,537戸)
相談内容は、住宅の不具合や契約に関わる
『住宅のトラブルに関する相談』が67%。
住宅に関する技術、法令、支援制度等の
『知見相談』が23%です。
新築やリフォームだけでなく、中古住宅やマンションに関する
相談や地震などで被災した際の補修に関する相談もできるので
スマホやパソコンにブックマークしておくといいですね。
ホームページには、
「契約と異なるタイプの雨戸シャッターが取り付けられた」
「遅延損害金や追加工事費について、施工業者と折り合いがつかない」
「契約時に要望していた駐車スペースが確保されていない」
といった相談事例や、その助言内容などが紹介されています。
相談事例は定期的に更新されています。
疑問を感じつつも
「プロが言っていることだから間違いはないだろう」
と業者の言葉を鵜呑みにしたために
トラブルに発展した事例は多いものです。
疑問や不安を抱いた時は信頼できる相手に相談し、
納得してから家づくりを進めましょう。
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