「採光」と「換気」は快適で健康的に暮らすためには、とても大切な要素。
建物を建てる際守らなければならない法律はたくさんありますが、
建具に関していいますと、以下の2つがあります。
「採光」と「換気」です。
快適で健康的に暮らすためには、とても大切な要素になりますね。
それぞれについて詳しくお話していきましょう。
採光
法律上も規定されている項目です。
採光といえば、窓。
住宅においてはその居室の1/7以上、自然採光をとるための開口部が必要とされています。
居室とは、「住居、執務、作業、集会、娯楽、その他これに類する目的のために
継続的に使用する室(部屋)」のことです。
当たり前ですが窓の無い部屋は暗いですよね。
そして、じめじめした感じがします。
採光の工夫としては、当たり前ですが窓を増やしたり、トップライト(天窓)を設置したりします。
トップライトは一般的な壁に取り付けた窓の3倍の光が入ると言われていますね。
また、建具のガラス部分を多くしたり、障子を取り入れたり、
壁に光を透かす素材を使ったり、さまざまな方法がありますから、相談してみてください。
換気
換気の方法は大きく分けて、自然の通風や温度差による方法(自然換気)と、
機械設備によって強制的に換気する方法(機械換気)とがあります。
自然換気は、法律上、開口面積が居室床面積の1/20以上必要と規定されています。
部屋は締め切った状態では良くないよということですね。
また、シックハウス対策のため、24時間(常時)換気の設置が義務付けられました。
最近の住宅は気密・断熱性能が良くなっているので、
換気が悪いと、水蒸気が窓や壁、さらに壁の内部に結露してしまい、
カビやダニなどの問題が発生するということになります。
耐久性の回でもお話ししたように、重要ポイントは水分でしたね。
大敵である水分を換気することでなくすことができれば、
住まいの耐久性も高くなるはずです。
ちなみに換気扇を付けている方。
吸気口(空気の入ってくる場所)が無いといくら回しても部屋の中の空気は外に出ません。
空気の流れをよくするには、部屋の2面以上に窓を設置すると良いでしょう
注意点
「採光」というと“日当たり”を想像しますね。
ですが、ここでいう「採光」は太陽光(直射日光)には関係ありません。
“天空光”のことです。
(天空光とは、太陽の光が空気に反射して空全体から降り注ぐ光のこと。)
ですから、真北の一日中日の当らない窓であっても、条件を満たせば採光に有効な窓であり、
逆に実際には日光が差すであろうと考えられても、採光に有効とは言えないこともあるのです。
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