設計・施工・材料仕入れを分離することで良い家が安くなる
家づくりの方法としては以下の3つの方法があります。
1・建築会社の設計施工一括請負
2・建築会社+設計事務所の設計施工分離発注
3・建築会社+設計事務所の材工分離発注
があります。
主に1・の設計施工の一括請負が今の家づくりでは一番多いのですが、欠点としてムダな費用が多く含まれている、なので建築費が高い。
あいまいな見積もり仕様書での契約が多く契約のトラブルも多い。
価格の割に品質が低いなど。
長所として、家づくりの全てを一つの建築会社が請け負うので面倒がない、責任の所在がはっきりしているなどがあります。
設計施工の一括請負の欠点を補う方法として設計事務所が考えた、2・の設計施工を分離(オープンシステム)してムダな費用を省く家づくりも
全国で進められていますが、施主が各職種と契約をしなければならず打ち合わせ等も面倒、責任の所在があいまい、設計事務所のコスト管理が
ずさんだと割高になる。など思うように広まっていません。
そこで、3・の建築会社+設計事務所の材工分離発注ということになるのですがこれは建築会社に基礎、屋根、大工などの専門工事を請け負ってもらい材料は施主支給という形で家づくりをするものです。
私もこの建築会社+設計事務所の材料と各専門業種を分けた分離発注が一番良いかと思います。
ただ、材料仕入れを施主が出来ないので、それを代行する必要があります。
多くの設計事務所は材料仕入れや建材メーカーとの価格交渉等を実際にやったことがないので、実績のある設計事務所を探すのが大変だと思います。
私のところでも
1・建築会社の設計施工一括請負
2・建築会社+設計事務所の設計施工分離発注
の方法は今までやってきましたが、今回3・の建築会社+設計事務所の材工分離発注をやるようにしました。
この方法なら工務店、設計事務所をやってきた経験がムダにならず生かされると思っています。
ただ、いろいろと思考錯誤していいやり方に修正しながらやります。
専門工事と材料を分けることでムダな費用の発生を防ぎ適切な専門工事費で家をつくることができます。
しかし、材料仕入れ能力がない設計事務所が多いのでこの方法で家づくりが可能な設計事務所はまずないようです。
材料を可能な限り安く買うにはそれなりの経験と製造メーカー、建材店との太いパイプが必要ですからね。
そしてもう一つ大切なことは、無理な工事費で施工を依頼しないということです。
安全管理費、足場工事、基礎工事、大工工事等々少ない工事費で施工を依頼してしまうと手抜き、欠陥、など大きな問題が出てくるのであくまで適正価格での依頼をすることが重要です。
その適正価格を出すのも誰かがやらなければいけませんがその仕事がマネージメントということでしょうか。
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