「住宅資金」「老後の資金」「教育資金」
私は「資金計画」の大切さについて、頻繁にお話しています。
「住宅資金」「老後の資金」「教育資金」
どれも大きな金額が必要です。
その他にも、車のローンや車検といった、定期的に必要な出費もあります。
お金を賢く使おうと考えることはいいことですよね。
でも、無駄な出費を抑えようとして、
ちょっと困ったことを業者に相談する人がいるんです。
それは、住宅ローンを借りる時、
住宅に関連しない「車」などの購入資金を上乗せして申請しようとする人です。
以前は、そんな借入が黙認された時代もあったようです。
ひょっとしたら、今でもあるかもしれません。
ですが、これは本来やってはいけないことなんです。
場合によっては、融資の取り消しや、融資金の即時返済を求められるんですよ。
それだけでも大変ですが、コトはそれだけでは終わりません。
その申請に、建築業者が関わっていたのなら、
建築業者は融資機関の信用を失います。
そうすると、その金融機関とは取引をできなくなるかもしれません。
誰だって、信用できない人とお金の取引なんてしたくありませんからね。
もし小さな工務店だったら、その出来事が原因で倒産するかもしれません。
そうすると、その工務店で家を建てたOBさんは、
これからのアフターサービスを受けられなくなります。
被害の輪は、どんどん広がります。
これまでの慣習や、セールスのテクニックとして、
こんな方法を勧めてくる営業マンもいるようです。
もしあなたがそんな会社に出会ったら、絶対に依頼してはいけません。
そんなことでしか顧客を獲得できない会社です。
他にやましいことをしていても不思議ではありません。
「営業マンが言っていることだから正しいことなのね」
なんて勘違いしないでくださいね。
ところで、世の中には、犯罪的な手段で
融資を受けようとしている人がいるようです。
業界紙(日経ホームビルダー)に載っていた例には
・養子縁組などで姓を変える
・源泉徴収票などを改ざん・偽造する
・独身だと断られやすいので、婚約者が存在するかのように偽装する
・預金残高を虚偽申告する
・雇用実態を偽装する
・申請後の転職・退職を報告しない
・不動産売買契約の金額を水増しする
・工事請負契約の金額を水増しする
というものがありました。
なぜ業界紙に載っていたんでしょう。
「こんな方法で契約をしている業者への警告だろうな」
と思いませんか?
「お客さんがこんな相談を持ちかけてきても、断固として断るべきです」
と記されていましたが、私には
「こんなことをしている業者は、今すぐにやめなさい」
という警告にも感じられたんです。
融資金は、家族の大切な家をつくるためのお金です。
正々堂々と融資を受けて、コツコツと返済していきましょう。
だって、返済中数十年もヒヤヒヤしたくないし、
「得をした」
なんて喜ぶような人間になりたくもありません。
それに何より、そんなことで幸せな暮らしを得られるとは思えませんからね。
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