家づくりでのお金の不安と家の完成保証制度:少しは安心できるかもしれません

家づくりでの不安と完成保証制度
家づくりを進める中で多くの人が抱える不安の一つに、「本当に最後まで工事が完了し、無事に引き渡してもらえるか」という心配があります。
かつては、建築会社と契約を結び、契約金を支払った後に倒産してしまうという事例が珍しくありませんでした。しかし、現在では銀行が一度に多額の支払いを行わないため、このような事態が起こりにくくなってはいます。それでも、倒産する建築会社は日本中にあり、施主としては信頼できる建築会社に依頼したいと思うのは当然です。
昔は大手でも倒産
私が若いころ、地元でも大きな建築会社が倒産していました。当時は「大手だから安心」という常識が崩れ、全額前金で支払った施主が倒産直前に大損害を受けたというケースもありました。現金で全額払ったにもかかわらず、会社が数日前に倒産するとは、企業倫理や誠意が全くなかったと言わざるを得ません。
今の時代でも、何が起こるかわかりません。最悪の事態を常に想定し、リスクを回避する姿勢が重要です。
完成保証制度とは?
そのリスクを避ける一つの方法として、「完成保証制度」があります。この制度は、建築会社が倒産した場合でも、別の会社が工事を引き継ぎ、無事に家を完成させて引き渡すというものです。まるで保険のような仕組みですが、制度によっては多額の追加費用が発生することもあるため、注意が必要です。
私の会社「建築サポート」でもこの制度を採用しています。建築サポート自体は工事を請け負わないため、紹介した工務店や建築会社が万が一倒産しても、建築サポートが責任を持って家を完成させ、引き渡します。
もっと安心できるお金の流れとは?
完成保証制度に加え、さらに安全な方法は、「建築会社に工事代金の全てを支払わないこと」です。建築会社には、会社の経費や利益のみを支払い、材料代や外注工賃などは別途支払うシステムにすることで、お金の流れが明確になります。これにより、建築会社が倒産しても、工事に必要な代金は適切に専門業者へ支払われ、工事の継続が保証されるのです。
リスクを最小限にするために
家づくりにおいてリスクを完全に取り除くことはできませんが、可能な限り「安心対策」を取ることが重要です。完成保証制度を取り入れている建築会社はまだ少ないですが、これからの時代においては必須になるかもしれません。「大手だから安心」という時代は終わりを迎えつつあり、小さな工務店や地域密着型の設計事務所、そして建築サポートのような工事を請け負わない建築事務所が、むしろ安心できる選択肢かもしれません。
あなたはどう考えますか?資金繰りが厳しい建築会社も増えており、リスクを避けるための賢い選択が求められる時代です。

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