建築コストを30%減らすことは可能か?
今、多くの人が年収の5倍~7倍くらいの建築費で
家を建てていると思いますが、やはり35年という長い年月の
支払いを考えると、年収の3~4倍程度の建築費というのが
ベストではないでしょうか?
中堅のサラリーマンが年収500万円くらいですので
その3倍~4倍は1500万円~2000万円ということになりますね。
これくらいの割合なら毎月の返済の負担が減るのではないでしょうか。
ではこの1500万から2000万円の建築費でどのような家を建てることができるのか!
実際私も1500万円くらいで建てたことはあるのですが、質も大手住宅メーカーと比べても
引けはとらないし逆に自然素材を使った住宅性能の高い家です。
零細の中小工務店の仕事が少なくなっている現在、零細の工務店が生き残るには
このような家を提供していく必要があるのでしょうね。
建築サポートでも1500万円から2000万円までの価格帯でどれだけ質を高められるか
挑戦です。
質のいい家を年収の3倍、4倍程度で建てるには
設計面からと家の質には関係ない販売管理費等のムダなコストを
減らすことが大事です。
設計面は凸凹が多い間取りや、壁面積や大工施工が大変なデザイン住宅
は施工費が多くかかるということです。
今現在日本で一番多く売られている家の価格は2300万円位の家だと言われています。
大手住宅メーカーの価格内訳は材料費+労務費で1000万円
残りの1300万円は家を売るための経費。
つまり営業マンの人件費、本社の管理費、営業所経費、住宅展示場の維持費
、広告、宣伝費、下請の中間マージン等が販売管理費として原価1000万円の家を
つくるのに販売管理費として1300万円の費用をかけているのです。
ならば、零細工務店はそんなに経費が掛からないのでもっと安い費用で
出来るのではないか。
そう思いませんか?
ところがそうもいきません。
零細工務店の大多数が年間3棟前後しか家を建てていません。
その3棟分の粗利益で1年分の経費をまかなわなければならないという
ことがあるから価格を下げすぎることは経営に大きく響くのです。
大手は原価の他にたくさん経費がかかるから高い!
零細工務店は仕事量が少ないから極端に安くできない!
そのあたりの関係で相場形成がなされています。
零細工務店の平均的な建築費の相場が坪53万前後ハウスメーカーが70万円前後。
結論としては、零細工務店でも年間5~6棟位は建てながら
大手のような、販売管理費を使わない、そこそこの規模の建築会社がベストということになるのでしょうか。
建築サポートはそこそこの規模でしょうか(笑)
いずれにしても、年収の3倍~4倍で建てるには、設計面からと原価以外の経費をどこまで減らすことが
できるかがカギになるのです。
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